HTML5用ゲームエンジンのPhaser3を使ってみた感想

HTML5用ゲームエンジンのPhaser3を使ってみた感想

このページに来たということはゲームエンジン(フレームワーク)が何か?ということなどは知っている方だと思うので簡単な説明は省略します。

このPhaserというゲームエンジンの特徴は「軽量」「無料」「2Dゲーム」です。

公式:https://phaser.io/phaser3

 

現在のHML5用ゲームエンジンの環境

HTML5用のゲームエンジンではやはり「Unity」と「PlayCanvas」の2つがメジャーだと思います。両方ともビジュアルエディター(専用のソフト)が公式にサポートされていて使いやすいように思えます。

実際、中規模以上のゲームやアプリを作るならビジュアルエディターで管理した方が良いと思います。

しかしどちらも「制限つきの無料利用可能」という感じでかゆいところに手が届かないようになっています。Unityではスプラッシュ画面が、PlayCanvasはスプラッシュ画面とビルドファイルのダウンロードが制限されています。

 

「試しにちょっとした2Dゲームを作ってみたいんだけど・・・」というのにはどちらも向いていません。特にUnityはコアファイルサイズ(容量)が大きくてWebアプリの開発にはかなり不向きです。

コアファイルサイズさえクリアできればUnityの使用も有りでしょう。

近い将来(2018年内?)にもこの問題は解決されるようなので期待しています。

 

PhaserはOSS(オープンソースソフトウェア)なので無料で機能制限などはありません。そしてコアファイルサイズも小さいです。900KBほどです。

しかしビジュアルエディタのような開発ソフトはありません。

なので全てテキストエディタでの開発になります。

 

「制限なし無料」「軽量」「ビジュアルエディター有り」の3つが揃ったエンジンは存在しないので諦めてください。

有料でも良いならPlayCanvasが一番良いでしょう。無料でスプラッシュ画面にUnityというロゴが表示されても良いならUnityのアップグレードを待ちましょう。なんでもコアファイルサイズを74KBまで縮小させたというプレゼンを2018年の春にやっていたので、本当に実現できるならUnity一択になるでしょう。

 

 

Phaser 3を使った感想

消去法でこれしかないという理由で選んだ割に使いやすかった。というのが率直な感想です。ビジュアルエディターが無いので全てテキストエディタで制作しましたが、そこはほとんど問題がありませんでした。

APIドキュメントは現時点では不完全です。それはPhaser 3へのメジャーアップデートをしたからです。APIは不完全ですが学習用のサンプルは豊富です。

Unityのような大規模なコミュニティではないのでそこも圧倒的に劣りますが小規模の2Dアプリを作るのには十分です。日本語で解説しているサイトもありますが基本的に英語のみと考えた方が良いです。

 

ビジュアルエディタが無いので物理エンジンの判定は四角形です。三角形や星型のオブジェクト(画像)があったとしても判定は四角形になります。

これを解決するにはPhaserの中のmatterという物理エンジンを使うのですが、こちらはまだ開発途中ということで機能が揃っていなかったりします。

もしPhaserでアプリを作るならこちらは一度確認しておくと良いです。

How to create physics shapes for Phaser 3 and Matter JS

 

その他役に立つサイトを紹介して終わります。

公式サンプル集
http://labs.phaser.io/index.html

日本語でドキュメントを解説されているサイト
https://baroqueengine.net/gamedev/

Phaser以外の選択肢を探すならここ
https://html5gameengine.com/

 

       ____
     /⌒  ⌒\
   /  癶   癶 \
  /::::::⌒(__人__)⌒::::: \ コメント待ってるよー
  |     |r┬-|     |
  \      `ー'´     /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

内容をご確認の上、送信してください。URLを含むコメントは承認待ちになります。