「Chained Echoes」をクリアしたので評価とレビューを書いておきます。
Chained Echoes(チェインド・エコーズ)
https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000058513.html
ジャンル:RPG
発売日:2022年12月8日
評価レビュー
メタスコア:90
私の感想評価レビュー
総合76点
音楽 | 4.0 |
グラフィック | 4.0 |
ゲームプレイ | 4.0 |
ストーリー | 3.0 |
システム | 3.5 |
簡易まとめ
レトロなドット絵スタイルの見た目に反して、今風の凝った育成・編成要素のあるRPGでした。ボリュームも多く、やりごたえのあるRPGです。
しかし、翻訳がおかしい部分や遊びにくい部分で減点要素も多いので、海外の評価と同じようには受け取れないとも感じました。


まず良いところはパーティーの育成編成が凝っていることです。
戦闘はターン制のコマンドバトルで、パーティーは入れ替え有りの8人編成です。
プレイ可能なキャラクターは10人以上もいて多いのですが、戦闘の「オーバードライブ」というシステムのお陰で、戦闘に出ているキャラクターを満遍なく使わせるようになっているのも良かったです。
育成はレベルの概念がなくスキルを強化していくタイプのシステムなのですが、スキル開放に必要なコストはボスを倒すことでしか入手できないようになっているのが特徴です。
普通に進めているとボス戦は毎回ほどよく手強い難易度になるのが良いです。その反面、自由なタイミングで開放できないのはもどかしく感じることもあります。組み合わせの悪い取り方をして、難易度が大きく上がる可能性もあります。
装備のクラフト要素で強化できる項目・種類が多いのも良いです。重複強化も可能なので何かに特化したビルドを考えたりするのも面白いです。
ただ、装備スロットの付け替え操作が面倒なのは減点要素です。
他にもクラス(職業)のようなシステムや、実績ボードのようなシステムもあるので育成編成要素は豊富です。


グラフィックはスーパーファミコンのようなドット絵風で統一感があり、昔のRPGを遊んでいるような感覚になります。いかにも昔のRPGっぽいロケーションも多くて良かったです。
フィールドのドット絵は良いのですが、キャラクターの顔は良くない、というか好みではありませんでした。プレイ可能なキャラは全員モブ顔です。
日本のアニメ風の絵に慣れていると辛いです。3Dのフォトリアルなゲームならそうでもないでしょうが、2D絵となると違和感が強いです。
顔の絵は変化が全くない一枚絵(最初から最後まで各キャラ1枚のみ)で、敵キャラや本当のモブも似た見た目(右を向いた横顔)なので余計に悪く感じました。
ストーリーは規模の大きな設定で私の好みには合っていたのですが、翻訳のおかしな部分が多くて残念でした。
翻訳は機械翻訳と遜色ない内容で、不適切な言い回しが多々あります。語尾が統一されていなかったり、キャラクターの性格と合っていないような言い回しも多いです。
翻訳がおかしいのはインディータイトルにありがちなのですが、今作はテキストの量が多くてストーリーも凝っているだけにこれは大きな減点となりました。
昔のRPGの雰囲気を持ちながら、今風のビルドやバトルが楽しめる作品ということでRPGが好きな人にオススメです。コスパも高いので翻訳が気にならなければ満足できる一本だと思います。
プレイ時間
クリアまで40時間以上かかりました。定価が2800円なので20時間ぐらいかなと思っていただけにボリュームたっぷりでした。開放要素を2割りほど残してこの時間なのでコスパは高いです。
気に入ったところ
- スカイアーマーの見た目
- 弱点を付与できるアイテムがある、ボスにも有効でダメージが跳ね上がる
もう少し詳しく
音楽
◯数が多くシーンにもマッチしています。印象に残るものが無かったのと、ボス戦のBGMが通常戦闘とあまり変わらないのはもったいなく感じました。
握手や抱きつくときのムギュっというSEが殺意強めでちょっと笑いました。感動のシーンなのに、後ろから縄でガッツリ首を絞めているような感じに聞こえます。
グラフィック
◯フィールドは基本に忠実で良かったです。
✕キャラデザが悪い。表情に変化がなく感情が分かりにくい。モブとプレイキャラに差がなく魅力を感じない。
✕敵の体力ゲージが確認しづらい。他のゲージは全て左が最小で右が最大になっているのですが、敵の体力だけは何故か中央が最小で両サイドから減っていきます。
色合いの視認性も悪く、小さいのでパッと見て確認しづらいです。携帯モードだとほぼ分かりません。何のメリットもないのでこれは良くないです。
ゲームプレイ
◎育成要素が豊富。スキル、クラス、クラフト、コレクションなどなど。
ニューゲーム+もあるので育成編成が好きな人は結構楽しめると思います。
特化したビルドで無双できる。スキルとバフデバフの重ねがけが上手く決まるとボスをワンパンできたりするのが楽しかったです。
◯オーバードライブのシステムが良かった。オーバーヒート状態のデメリットが強いので、メリットの方は常時発動させるのが当たり前で「無いようなもの」になってしまっています。それでも油断すると一気に崩れるのでほどよく難しくなるシステムとして良かったです。ボス戦では8キャラを満遍なく使わせるようになっているのも良いです。
◯戦闘終了後に全回復。雑魚戦でも全滅する可能性があるバランスなので、相性が良かったです。
✕クラフトが鍛冶台でしか出来ない。来た道を戻れば普通にクラフトできるので正しく制限を掛けられていません。ただ面倒な操作を要求するだけなので、メニュー画面から行える方が良かったです。
全滅したときに一旦メニュー画面を開いて再戦させるような配慮があるだけに、鍛冶台を残しているのは・・・。
✕クラフトしたクリスタルの付け替えが面倒。比較しづらく操作手順も多いです。付け外しの演出も長いです。
✕屋内や洞窟内から飛行船に乗れない。地図を開いてワープで外に出るという無駄なひと手間があります。これは歴史のあるドラクエでも今は許されないので。
△必中技が必中ではない。敵の回避スキルや耐性が優先されるという感じで、必中と書かれているものは必中ではありません。多くのゲームは逆の効果なのでちょっとめずらしいです。
ストーリー
✕翻訳のおかしな部分が多い。上で書きましたが残念でした。
仲間が死んでしまいそうなシリアスな場面で「そうなんですか?」と真顔の台詞が出たときは台無しでした。
疑似ループ(転生)など規模の大きな設定だったので、上手く翻訳されていれば面白そうな雰囲気だったんですけど、入り込めませんでした。
追記 2023-08-28
翻訳はアップデートで改善されつつあるようです。
システム
クリアまでフリーズしませんでしたが、盗んだアイテムのテキストが英語のままになっているなど小さなバグはありました。
海外のスコアが高いだけに期待していましたが、翻訳でストーリーに入り込めず、荒い部分も多かったので少し残念でした。それでも育成編成とバトルも面白いのでRPG好きの方は十分楽しめると思いました。
オクトラやったあと気になって欲しいものリストに入れっぱなしなの思い出しました
ストーリーに入り込めないのは残念ですが、やはり戦闘は楽しそうで良かったです。クラフト部分は沼りそうで怖い
シーオブスターズもプレイなさるでしょうか?