ドラゴンズドグマ2(Dragon’s Dogma 2)をクリアしたので評価とレビューを書いておきます。
ドラゴンズドグマ2(Dragon’s Dogma 2)
https://www.dragonsdogma.com/2/ja-jp/
ジャンル:オープンワールド / アクション
発売日:2024年3月22日
評価レビュー
メタスコア:86-88
私の感想評価レビュー
総合79-85点
音楽 | 4.5 |
グラフィック | 4.5 |
ゲームプレイ | 4.0-5.0 |
ストーリー | 4.0 |
システム | 3.5 |
簡易まとめ
ドラゴン・サイクロプス・メデューサ・オーガなどモンスターが登場する、ファンタジーの世界を自由に冒険できるオープンワールドのアクションゲームでした。
重厚感のある戦闘やプレイヤーの選択が反映されるストーリーなど、土台となるシステムはしっかり面白いものになっていますが、移動やセーブ周りで遊びにくい仕様があり、そこを許容できるかどうかで評価も分かれそうな作品でした。
大型モンスターとの戦闘は緊張感と迫力があって最初から最後まで楽しかったです。
難易度は3Dの操作に慣れていれば難しくないです。プレイヤーを護衛するNPCも常に3人以上いるので、自分は安全な場所から遠距離攻撃や回復だけを続けるなんてことも可能です。
異なるアクションが使えるジョブが10種類もあって、満遍なく使わせるような仕組みにもなっているので最後まで飽きずに進めることができました。
遠距離攻撃ができるジョブではあまり使いませんが、モンスターにしがみついて顔面などの急所を直接攻撃できるというアクションはドラゴンズドグマならではで楽しいです。
ストーリーは核となる部分がクリアするだけだとちょっと分かりにくいです。
でもドラゴンと覚者という超越的な存在がいる世界を冒険している感覚(没入感)は結構強くて、不便な部分がありながらも楽しめました。
クエストにはプレイヤーが介入できる複数の選択肢と、異なる結果が用意されていて、その結果が別のクエストにも影響するというような仕組みがあります。
望まぬ結果になったり、管理のややこしさはあるものの、1つ1つの印象が強くなって冒険をしている感覚を強めてくれました。
ワールド全体の広さはオープンワールドとしては中規模ぐらいですが、存在しているNPC全員と会話ができたり、建物は全て入れるようになっていたのは良かったです。
入り組んだ構造や隠された場所にアイテムがしっかり配置されているのも良かったです。
マイナス評価になる部分は主に移動関連で、
- 少し走るだけですぐにスタミナ切れになる
- ファストトラベルに重い制限が掛けられている
- 少しの段差で落下死する
- 斜面が登れない
などです。とにかく移動に手間が掛かるのに、クエストには時間制限が設定されているものがあったりして、頻繁にストレスを掛けられます。
完璧や理想を目指すと面倒になるので、最初から割り切って遊ぶ必要があります。
セーブ関連の不満は、通常セーブとオートセーブが共有となっていて、やり直しがほぼ効かないことです。救済の宿屋セーブという別枠も用意されていますが、宿屋の宿泊代が高く設定されているのでこれも不満要素となっています。
私は運良く?遭遇しなかったのですが「竜憑き」という特殊な状態異常が存在して、それに護衛役のポーンがそれに掛かると、ストーリー進行に必要なNPCが殺害されて一時的に進行不能になるようなこともあるらしいです。
クリアまでに「竜憑き」の存在は匂わされていたものの、前兆は全く感じなかったので2周目要素なのかと思うぐらいでした。
レベル引き継ぎの周回があったり、レベル上限が999なことを考えると長期プレイにおけるスパイスみたいなものなんだと思います。
しかし、それが1周目のストーリー進行で発生したとするならほぼ全員がその時点でプレイを止めると思います。
目立ったマイナス要素もありながら、バトルやクエストなどの土台はしっかりしていて面白いので、オープンワールドのゲームやアクションバトルが好きな方にオススメの一本でした!
これからアップデートも行われるのと、たぶん拡張版が出るので興味のある方はそのタイミングで遊ぶのも良いと思います。点数を79-85にしていますが私は上の85点です。
プレイ時間
クリアまで50時間でした。クエストは8割ほど消化してゆっくりペースです。
ジョブの強化はちょうど半分ぐらいまで終わったところなので、2周を荒くれ者として遊ぼうと思っています。
ちなみにエンディングはオリジナル版と同じくガチホモエンドでした。頬を赤らめたおっさんがヒロインのポジションにいました。クソッ
気に入ったところ
- ポーンがヒントをくれるところ
- 露出のある装備、を性別関係なく装備できるところ
もう少し詳しく
音楽
◯基本は環境音だけで大型モンスターとの戦闘時に強めの音楽が流れます。普段の音量との差が激しいので非戦闘時の音量を上げる方向で、調整して欲しいです。100%に設定しても非戦闘時の音が小さいです。
◎モブも含めてフルボイス。モブは自律的な行動をすることもあるので、没入感を高めてくれています。
△感情に寄せた音楽が弱い。感動系の実はいい話もあるのですが音楽がそれを押すような演出がないのはもったいない気もしました。
グラフィック
◯リアル寄りのゲームの中では普通だと思います。PC版で遊んでいたので設定や環境にもよりますが、全体的に暗い雰囲気の場所が多いのでロケーションの良い場所は少ないです。
△建物内のカメラが近すぎる。非常に窮屈です。
✕キャラメイクと出来上がりの差が大きい。そもそもキャラメイクで美形を作るのが難しいことに原因がありそうですが、プレイ中との差が大きいことには不満を覚えました。
しっかり作ったつもりでも「誰やねん!」とツッコミたくなります。
ゲームプレイ
◎大型モンスターとの戦闘が楽しい。同じカプコンのモンハンよりもさらに重いアクションで、迫力があります。悪く言えばモッサリした動きなので好みも分かれそうです。
しがみつきや、状態崩しなどはユニークなアクションで、そこから派生する致命の一撃は気持ちいいです。
◎ジョブが10種類ある。それぞれアクションがガラッと変わるので戦闘がクリアまで飽きにくいです。ジョブチェンジした直後は弱い状態なので、成長(強化)を感じやすいのも良かったです。
◎クエストに複数の選択肢と結果が用意されている。メインストーリーへの関わりが分かりにくい(システム的に明示されていない)のもプラスに働いていました。
△クエストの期限や消滅が分かりにくい。完全網羅したい人にとっては非常に遊びにくい仕様だと思います。
△ファストトラベルの制限が強い。足で歩かせることで味わえる体験は良いものだと感じましたが、面倒に感じる部分も大きいです。
ファストトラベルのコストが装備強化と被っていて(お金で買える)強化をするには面倒を取る必要があるという構造はプレイ感を下げていました。
未踏の場所に制限を掛けるのは良いと思いますが、同じところを何度も往復させられるのは楽しくないです。
△スタミナがすぐに切れる。重量だったり坂道だったりでスタミナが減りやすくなるのは面白いのですが、ストレスの方が上回っているので、モンスターから発覚されていない状態ではもっと緩和した方が良いと思いました。
△簡単に落下死する。坂道は滑りやすいし、飛び越えてしまうと落下死する以外方法がないような場所も多々あるので、探索を阻害していました。
△通常セーブが1枠しかなくオートセーブで潰される。やり直しが効かないという部分で譲れない仕様なんだと思いますが、ちょっと確認したい些細なことも周回が必須になっているのは遊びにくいです。
ストーリー
△核となる部分が分かりにくい。円環と虚無がウンタラカンタラで。私の好みの話ではありそうなんですが、ドラゴンの背中の上で話されても説明が入ってきにくかったです。
話とは別に初代のオマージュになっているのは嬉しかったです。
△イベントシーンのほとんどが棒立ち会話。声優さんの演技だったりキャラクターの表情で保っている部分はありますが。
システム
△PC版なので環境に依存していますが使用率40%のパフォーマンスでもクリアまでに3回クラッシュしました。現時点では不安定な感じです。
発売直後からマイナス評価が目立っていたのでどうかと思いましたが、私は結構楽しめたので、オープンワールドが好きな方にオススメしておきます。
攻略はこちらにあります。
自分は竜憑きくらって最初うわぁってなりましたが
クエスト大体終わらせてたから支障ほぼなくてむしろ快適でした。