トライアングルストラテジー(TRIANGLE STRATEGY)をクリアしたので評価とレビューを書いておきます。
トライアングルストラテジー
https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000037869.html
https://www.jp.square-enix.com/trianglestrategy/
ジャンル:SRPG
発売日:2022年3月4日
評価レビュー
メタスコア:82
私の感想評価レビュー
総合85点
音楽 | 5.0 |
グラフィック | 5.0 |
ゲームプレイ | 4.0-4.5 |
ストーリー | 4.5 |
システム | 3.5 |
簡易まとめ
硬派な見た目にピッタリな内容のSRPGでした。見た目で買われる方は期待通りの内容で満足されると思います。どの要素も満遍なく丁寧に作られていて安定感がありました。
ただし戦闘は操作も含めて窮屈でテンポが悪いので、そこは残念でした。
敵を両側から挟むように位置取ると発生する「追撃」や、マップの高低差で威力・命中・射程などが変わる「位置取り」に関わるシステムは面白いのですが、行動順が敵味方入り乱れてのタイムライン型なのがテンポ感を悪くしていました。
少し動かして敵の行動を見て、また少し動かして~と細かく敵のターンが挟まれるので、SRPGにおいては全員行動で攻守が入れ替わるターン制の方が優れている(相性が良い)のかなと改めて感じました。敵の移動や回復などは結果だけ見れればよいので、味方が死ぬ場面以外を全カットにするような機能があればもっと良くなると思いました。
難易度に関しては最初から4段階も用意されていて、「苦手な人でもクリアできる」と「ノーマルでもそこそこ難しい」を両立していて良かったです。
戦闘で死亡してもユニットを失わないので強引な立ち回りもできるのですが、ハードだとユニット数が少なくなるとクリア出来ないぐらいの難しさもあります。ストイックなプレイをすればやり込みも楽しいと思います。
グラフィックはドット絵を3DにしたHD-2Dで、私は前から好きだったので高く評価していましたが今作ではまたイベントシーンの構図が良くなっていると感じました。
あとは戦闘時のアビリティのエフェクトです。抜群に良かったです。満点以上でした。
HD-2Dだから映えるのですが、すごく格好いいです。
ストーリーは戦争・大戦物でそれほど興味のないジャンルでしたが、しっかりと練られていて内容を理解できました。イベントシーンの長さはかなりのものです。
音楽は「千住 明」さんが手掛けているということで期待していましたが、期待以上でした。メインテーマとヴォーカル版は神です!
- 完全新規のタイトルなのでまずゲーム好きの方にオススメです。
- 硬派な見た目に惹かれた人にもオススメです。
- SRPGが好きな人だと戦闘テンポが気になるかもしれません。あえて最初から難易度ハード(死亡あり)に縛るとそれが和らぐと思います。
プレイ時間
1周目が30時間、真エンディングまで60時間、残りの分岐を消化して80時間ぐらいになると思います。想定バトルは結構飛ばしているのでもう少し掛かるかも?
イベントシーンは全てオートで見ていたのでテキスト送りだともっと早くクリアできると思います。
気に入ったところ
- アビリティのエフェクト
- 音楽
- 真エンドを見た後のタイトル画面(神)
もう少し詳しく
音楽
◎全体的にクオリティが高いです。これが初のゲーム音楽とは思えないです。私はもっとドンチャンしたのが好きですがどれも世界観やシーンに最適な音楽で良かったです。
△1曲だけメインテーマをアレンジした戦闘音楽があったのですがループに違和感がありました。ローゼル族と橋を渡るときに途中から流れるやつです。
◎真エンド後にタイトル画面で流れるヴォーカル版のメインテーマ「Song of TRIANGLE STRATEGY」が格好いい。PVにも使われていて、私のようなものが見たら購入不可避な格好良さがありました。
グラフィック
◯HD-2Dで全体的に綺麗です。録画や画像で見るとそうでもないんですがプレイ感はとても良いです。
◎アビリティのエフェクトが格好いい。タイトル画面も何十回と再生させられました。HD-2Dのグラフィックはマネできてもエフェクトのセンスは唯一無二でしょう。
プレイ中もアングルが固定されていないので、正面から見れるようにアングルを強制しても良いのでは?と思いました。
ゲームプレイ
◯最初から難易度が4つから選べて制限がない。合わなければいつでも変えていい設計なので遊びやすいです。
◯ユニットが30キャラもいる。分岐や自分の選択で加入するユニットも変わるので1周目が面白いです。新しいユニットが入るのは純粋にワクワクしますね。
それぞれに奥義があって格好いいのも良かったです。
あとは何らかのシステムで「◯◯特化」のようなことができるカスタマイズ性も欲しかったです。武器アビリティで選択して伸ばすような項目もありますがもっとです。
△敵の行動中にメニューを割り込めない。中断からやり直したいときに「ずっと俺のターン」ならぬ「しばらく俺らのターン!」をされます。こちらとしてはもう終わっているのにまだ殴ってくるのかと。
◯地形の高さや天候などの環境が戦闘に影響するのが面白かった。草地に炎の魔法を使うと燃えたり、水場に雷で感電したりなど。地形に関してはSRPG好きの人も唸らせるようなポテンシャルも感じました。でもそれが発揮されているかどうかは・・・。
◯戦闘中の特殊会話が多い。SRPGによくある特定のユニットを近づけると発生するやつです。結構な数が仕込まれていて意外な背景が見えたりして面白かったです。
◯レベル上げが楽。適正レベルになるまでは補正が掛かって簡単にレベルが上がるようになっています。敵を圧倒するようなことは出来ませんが、あまり使っていないユニットも追いつけるようになっているのは優しいです。
ストーリー
◎イベントシーンはフルボイスで自動送りも快適でした。私はボイスありの自動再生が好きなので良いと思いましたが、遅く感じる人にはなかなか辛いボリュームがあります。
1回のイベントが10分を超えるのなんてザラです。真エンディングはスタッフロールも含めて40分近くあって吹きました。長え!w
◯主人公に仕えるキャラが熱い。声優の演技も熱いのでHD-2Dなのがちょっともったいなくも感じました。
戦争物なのでちょっと暗いところもありますが全体の話はしっかりしていました。分岐で複数のバッドエンドと真エンドがあるのと、自分の選択肢で物語が変わるのは面白いです。
△「・・・」の演出が遅い。キャラが考え込む演出としては問題ないのですが出てくる回数が多いので遅く感じるようになりました。真エンドまでに100回ぐらい見ることになるので流石に疎ましくなりました。
システム
クリアまで一度もフリーズせず安定していました。
ストーリーが結構なボリュームで一貫して硬派な内容だったことと、全員生存を狙わなければ程よい難易度だったことから、このゲームのターゲットになっている方(気になった方)にはオススメの一本です。
「こういうのがやりたいんでしょ?」というのが上手く作られています。
SRPGの戦闘パートに重点を置いてる人はハード全員生存を狙えばいい感じになるかなと。ノーマルでも割と良い塩梅なのですがテンポ感が気になります。ハードだとそんなこと言ってる余裕がないのでテンポが気にならなくなります。
ノーマルがあるのでハードは死亡でユニットロストにするのが実はベストだったのかも?
追記 2022-03-23
記事を公開してからさらに40時間ほど遊んでゲームプレイが4.0から4.0-4.5に上がり、総合も84点から85点に上げました。難易度を上げてからバトルが良くなりました。
(真エンドを目指して2周目プレイ中)
FFT好きな自分としては、戦闘に関しては非常に満足度が高いです
難易度含め、エフェクトや味方キャラの多さも嬉しい
管理人さんと異なるのは、自分は敵のターンをハラハラしながら
見守るのも好きなので、減点する所が少ないですねw
3点リーダーの効果音だけは最後まで必要を感じませんでしたが
前述のFFTに関連して、算術、いわゆるデシマルだけは常時使ってます!