Firefoxで現在アドオンが使えなくなるバグが発生しています。ブラウザのバージョンに関係なく起こります。修正されるまで待つしかありませんが対処法も載せておきます。
症状
- アドオンが使えない
- アドオンの更新ができない
- アドオンのインストールができない
原因
バグ報告からアドオンの署名期限切れ?との報告が上がっています。
https://bugzilla.mozilla.org/show_bug.cgi?id=1548973
対処法
- アドオンの自動更新を切っておく
- アドオンの更新をしない
- 「Developer Edition」または「Nightly」版にて署名要求のセキュリティを一時的にオフにする。
まずこのバグはアドオンをダウンロードしようとしなければ起こりません。自動更新を切っていた方はこの症状が現れていないかもしれません。なのでバグが修正されるまでアドオンの更新、ダウンロードは控えましょう。
私が作成・公開している「Hyper Drag」も更新・ダウンロードができなくなっていました。こちらは英語版のDeveloper Editionの画面です。
このバグが発生してしまった場合はFirefoxの「Developer Edition」または「Nightly」で署名要求のセキュリティを一時的にオフにしておけば、いつものようにアドオンが利用できます。
Developer EditionとNightlyはこちらからダウンロードできます。
https://www.mozilla.org/ja/firefox/channel/desktop/
そして署名要求のセキュリティをオフにするにはアドレスバーに「about:config」と入力して「xpinstall.signatures.required」を検索して値を「false」にするだけです。
こちらをfalseにしている間はアドオンが利用できます。
既定値のtrueにするとまた利用できなくなりますが、この値をfalseにしていると有害なアドオンをインストールする可能性があるのであくまでも一時的な対処法としましょう。
(通常版ではこの方法は効果がありません)
通常版のFirefoxでアドオンを消してしまうとこのバグが発生している間は再インストールができないので非常に面倒なことになります。もし利用できなくなっても通常版のFirefoxでは何もせずに修正されるのを待ちましょう。
また何か進展があれば追記しておきますね。規模が大きいので優先的に対処されると思うので修正されるまで静かに待っておくのが良いと思います。
追記 2019-05-05
Mozilla Add-ons Blogにて状況報告と対処法が書かれていました。
現在このバグの修正に取り組んでいて、基本的に何もすることなく自動で修正されるようです。アドオンの削除をすると設定データなども削除されてそちらは修復できないのでアドオンは削除しないようにと書かれています。
特に修正を急いでいる方向けに別の対処法も書かれていました。こちらはデスクトップ版のみ有効です。
Firefoxのオプション/設定 →プライバシーとセキュリティ→「Firefoxのデータ収集と利用について」にある「Firefoxに調査のインストールと実行を許可する」にチェックを入れる。
この状態で時間が経てば優先的に修正されるようです。この調査が適用されるまで最大で6時間かかることがあるようです。
修正されたらこのチェックは外して構わないとのこと。
また上で書いた「xpinstall.signatures.required」の設定はfalseにしているとこの対処法に干渉する可能性があるので既定値trueに戻しておきましょう。
デスクトップ版、スマホ版共に修正を待ちましょう。
追記 2019-05-06
バグを修正したデスクトップ版とAndroid版がリリースされました(66.04)
更新するとバグが修正されます。自動更新が有効になっている場合はブラウザを再起動すると更新されます。手動で更新する場合はFirefoxのオプション/設定 →Firefox の更新→「ソフトウェアの更新を確認」から更新できます。
リリースノートには一部のアドオンがまだ使用できない状態でそちらも修正に取り組んでいると書かれています。
「何もしなくても自動で修正される」というのはこの自動更新のことだと思います。Firefoxを更新しないと修正されないので更新しましょう。
「Developer Edition」と「Nightly」も更新で修正されると思います。Firefoxを再起動してみましょう。
オプション->プライバシーとセキュリティ->Firefox のデータ収集と利用について
にチェック入れると直る。というか、データ送られたタイミングで直るみたいですね。