従来の「個体値」や「努力値」のシステムの代わりになる「がんばレベル」について調べたので紹介します。
がんばレベルとは
日本語の頑張れとレベルを合わせた名前ですが海外だと「Effort level」になっています。直訳で「努力レベル」ですね。
このがんばレベルは従来の「個体値」と「努力値」を合わせたものになっていて、がんばレベルを上げるとポケモンのステータスが上がります。
がんばレベルの特徴
- 個体値の厳選の必要がない
- 努力値を計算する必要がない
- 従来よりもステータスが高くなる
の3つです。もう少し詳しく見ていきます。
個体値の厳選の必要がない
まず今作では「個体値」の差を簡単に埋められるようになり、ほぼ影響がなくなっています。従来の0-31まであった個体値は初期がんばレベル0-3に分けられました。
従来の個体値 | 初期がんばレベル |
---|---|
0-20 | 0 |
20-25 | 1 |
26-30 | 2 |
31 | 3 |
従来の6Vに相当するのが初期がんばレベルオール3です。
今後予定されているポケモンHOMEでアルセウス産を輸出する際に、どのように扱われるか分かりませんがオール3は珍しいのには変わりありませんね。
ちなみにオヤブンはがんばレベル3が3つ(3V)以上が保証されているみたいです。
例外としてストーリーで出てきたオヤブンコロトックは0Vでした。
そしてがんばレベルはアイテムで簡単に上げられるので、個体値に該当するがんばレベル0-3の範囲を厳選する必要はほぼなくなりました。(個体値が低いほど有利になることもあるので完全にその必要がなくなったわけではない。)
がんばレベルを上げるアイテム
アイテム | 使えるレベル | 最大レベル |
---|---|---|
ガンバリのすな | 0-2 | 3 |
ガンバリのじゃり | 3-5 | 6 |
ガンバリのいし | 6-8 | 9 |
ガンバリのいわ | 9 | 10 |
努力値を計算する必要がない
がんばレベルはアイテムで10まで上げるだけなので「努力値」も簡略化されています。
1ステータスにつき最大255まで上げられるものを、あえて252に調整したりするなど初心者には取っつきにくいシステムだったので簡略化されるのは良いことですね。
従来よりもステータスが高くなる
(石が足りないので画像ではオール10になっていません。)
がんばレベルは計算が簡略化されただけでなくオール10が可能なことも大きな違いです。これにより従来よりもステータスの合計が高くなります。
努力値に換算すると従来は最大510までだったのが252*6=1512になっているようなものです。従来と比べてステータスの合計はかなりの差になります。
次に説明するステータスの計算方法も変わっているので、オール10の合計ではなく単体のステータスも従来より高くなります。
ステータスの計算式
この計算式はKurtさんが解析されたものを元にしています。
がんばり値 = ( sqrt(種族値) * がんばレベル補正 + Lv ) / 2.5
HP = ( Lv / 50 + 1 ) * 種族値 + Lv + がんばり値
HP以外 = ( ( Lv / 50 + 1 ) * 種族値 ) / 1.5 * 性格補正 + がんばり値
sqrtは平方根つまりはルートの代わりです。
性格補正はマイナスが0.9、プラスが1.1で従来と変わりません。
がんばレベル補正は計算に使われる値で、ゲーム内では表示されません。
がんばレベル | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
がんばレベル補正 | 0 | 2 | 3 | 4 | 7 | 8 | 9 | 14 | 15 | 16 | 25 |
がんばり値というのは私がそう呼んでいるだけです。KurtさんはGV(Ganbaru Value)で書かれています。
呼び名はなんでもいいですがGVは従来なかったものなので計算式も大きく変わっています。
従来の計算式
HP = ( 種族値 * 2 + 個体値 + 努力値 / 4 ) * Lv / 100 + Lv + 10
HP以外 = ( ( 種族値 * 2 + 個体値 + 努力値 / 4 ) * Lv / 100 + 5 ) * 性格補正
もう少し分かりやすく実際のステータスの差を見てみます。
ゴウカザルの場合このようになります。
項目 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 |
---|---|---|---|---|---|---|
種族値 | 76 | 104 | 71 | 104 | 71 | 108 |
Lv100+性格 | 262 | 234 | 161 | 234 | 161 | 243 |
Lv100+6V+252+性格 | 356 | 337 | 265 | 337 | 265 | 346 |
Lv100+がんば10+性格 | 379 | 370 | 280 | 370 | 280 | 381 |
全て性格補正1.1倍を含んで、
- 他の補正なし
- 個体値31+努力値252
- がんばレベル10
で比べています。
グラフにするとこんな感じ。がんばレベル10は従来の最大値よりも高くなっています。
素の状態との差も広がっているので、がんばレベルを上げることの重要性も増していますね。
レベル基準で見るとこのようになります。
- 種族値100、6V、252、がんばレベル10
Lv100のステータスががんばレベルの方が高くなるのは先程から書いている通りですが、このグラフでは従来の計算式と比べてがんばレベルは低レベルのステータスが非常に高いことが分かりますね。
レベル1の種族値100だと従来の最高ステータスがHP13なのに対してがんばレベルはHP202まで上がります。
HP種族値252のハピナスなら16対414になります!
そういうことでやはり今作はがんばレベルをしっかり上げるのは大切だと言えますね。
性格補正マイナス0.9、なし1.0、プラス1.1の比較はこのようになっています。
計算式に出てくるのが1回で外の方に掛かるので割と普通な感じですね。
がんばレベルの性格マイナスが、従来の性格プラスに勝っているレベル帯もあるというのが分かるぐらいですかね。
パラメーターの計算法もですけどダメージ計算もかなり変わってるみたいですね
攻撃/特攻の比重が下がって技威力がかなりのウェイトを占めるとか
そちらのまとめも期待してます!