オクトパストラベラー2(OCTOPATH TRAVELER Ⅱ)をクリアしたので評価とレビューを書いておきます。
オクトパストラベラーⅡ(OCTOPATH TRAVELER Ⅱ)
https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000058127.html
https://www.jp.square-enix.com/octopathtraveler2/
発売日:2023年2月24日
ジャンル:RPG
評価レビュー
メタスコア:84
私の感想評価レビュー
総合85点
音楽 | 5.0 |
グラフィック | 5.0 |
ゲームプレイ | 4.0-4.5 |
ストーリー | 4.0 |
システム | 3.5 |
簡易まとめ
HD-2Dのグラフィックと心地よい音楽が特徴の、安定感のあるRPGでした。
今作がシリーズ2作目ですがグラフィックはHD-2Dの表現に磨きがかかっていて「2Dなんだけど豪華に感じる」というようなロケーションが多かったです!
ドット風に表現されている背景など細かな部分が味わい深くて目で見ても楽しいです。
バトルは前作のシステムを引き継いだ駆け引きのあるターン制のコマンドバトルです。
新たに追加された「底力」というチャージ型の必殺コマンドは一点突破のシステムをさらに強化するものになっていてとても良かったです。
このシリーズは道中の探索による強化要素が非常に豊富で、探索に力を入れると一気に強くなるのでバトルバランスに関しては結構大味です。(プレイヤーの遊び方次第で一気に強くなります)
探索で強化して無双プレイができるのは面白いですが、ボスもサクッと倒せてしまうのは味気なくも感じます。良い点、悪い点ありますが探索自体はとても面白いので今の形で正解だと感じました。
探索を面白くしているのはマップの構造で、隅々まで調べたくなるようになっています。
画像の橋が壊れた場所は左側にいるNPCの依頼(クエスト)をクリアして渡るように見えるのですが、実は別のところに裏道があります。
そして裏道を進むと街の中に高レベルの隠しダンジョン&隠しボスがいたりするのでRPG好きとしては非常にワクワクしました。
街の探索は楽しいのですがダンジョンの探索は結構辛いです。というのもエンカウント率が高いので楽しい部分(探索)が途切れ途切れになって面倒に感じてしまいます。
行動順にランダム要素があるバトルシステムや、前回のバトルのカーソル位置を記憶できない仕様などもあって遊びにくいのが惜しいです。
BGMは前作に続いてとても良かったです。でも私の好みとしては前作の方が好きなものが多かったです。
ストーリーは8人それぞれ異なる短めの物語がテンポよく展開されていって、終盤の意外なところで話が繋がったりするのが面白いです。でも1つ1つのストーリーはそこまで尖っていないので物足りなく感じるかもしれません。
台詞は全てボイスが付いていて声優さんの演技に引き込まれる部分があったのは良かったです。特にボス戦は音楽と合わせて熱いシーンがありました。
今作はシリーズの2作目ですが前作とストーリーは繋がっていないので、前作を遊んでいなくても大丈夫です。全体のボリュームも十分以上で、しっかりとした安定感があるのでRPGが好きな方にオススメの一本です!
体験版も配信されているので遊んでみましょう!セーブを作り直して8人のメインストーリーを見てから買うのも良いでしょう。
プレイ時間
サブストーリーを飛ばしまくってクリアまで60時間ぐらいだと思います。道中のボスはそこそこですがラスボスは結構強いです。そして裏ボスはかなり強いです。
気に入ったところ
- オーシュットのキャラ、掛け声
- 音楽
- 探索したくなるマップ
もう少し詳しく
音楽
◎前作に続いてどの曲も良かったです。ただ全体的になめらかな、しっとりした感じの音楽が多くて前作みたいなバリバリしたものは少なめでした。
カッコいいものもあるにはあるのですが、個別に評価するなら前作の方が好きなものが多いです。前作の試練ボスとか最強でした。凄く高く評価しているだけに期待していたのですがね!
◯SEもカッコいい。前作と共通のものがほとんどですがバトルにメリハリが出て良いですね。ボス戦の入りもSEのおかげで強そうに見えます。
グラフィック
◯HD-2Dに磨きが掛かっていて豪華に感じます。でも全体的に灰色や茶色のロケーションが多いのでまだまだ伸びしろがありそうです。1年前に出た「トライアングルストラテジー」の方が綺麗に感じたのは気のせい?
◎全ての武器で見た目が変わる。防具は流石にありませんでしたが装備で見た目が変わるのはRPG好きとしては非常に嬉しい要素です。
ゲームプレイ
◎探索が楽しい。マップの構造が良いのと報酬が美味しいです。そしてマップ(エリア)の数が非常に多いです。攻略本を見たら150以上あって驚きました。クリアまでに訪れていない場所が結構ありそうなのが怖いです。
◎NPC、魔物、キャラ固有などバトルで使えるアビリティ(コマンド)が非常に豊富で楽しいです。それを活かすためのコンテンツが用意されているかどうかは別として、短いスパンで新しいアビリティが登場するので育成に関しては飽きにくいです。
△エンカウント率が高い。エンカウント半減を付けてもまだ高いです。隅々まで調べたくなるようなマップとぶつかる要素なので惜しいです。
マップの規模的にシンボルエンカウントは難しそうなので解消するには・・・。
△控えメンバーとレベル差が開きやすい。獲得経験値にレベル差補正がなかったり、控えメンバーに経験値が入らなかったりするのでラストバトルで平均20差がありました。
控えに経験値が入らないことで「全キャラとも使わざるを得ない」状況が生まれるのかと思いきや、弱いキャラで進めるとボス戦で詰むので「強いキャラしか出せない」状況という真逆の効果に!
◯ラスボスと裏ボスが強い。育成カスタマイズ要素が豊富なのでラストは強い方が楽しいですね。Lv60平均とLv40平均の2パーティーでちょうど良いぐらいでした。
✕装備の付け替えがやりにくい。同じ装備を別のキャラに移すには一度外す必要があるのは良くない仕様でした。控えのメンバーが装備しているものを剥がせないのは制限として機能している部分がありますが、パーティー内だと要らないひと手間になるので・・・。
△ジョブアビリティを習得するためにジョブを変更する必要がある。その際に装備を剥がされることがあるので使いにくかったです。
ストーリー
◯意外なあのキャラがラストで・・・!という驚きの展開があります。
それに近づくにつれて「なにこれどうなってるの?」と困惑するような流れがあったのも良かったです。でも伏線の撒き方は少し弱い気もしました。
各主人公の1章は飛ばすこともできますが最初に全部見た方が良いです。見ていないと評価が落ちると思います。
◯ちょっとしたギャグ要素がある。数が少なくて内容も少し笑える程度なのですが打率は高かったです。
◯ボス戦の入り方がカッコいい。台詞(声優さんの演技)と音楽の切り替わり方がバッチリ合っていて盛り上がります。ストーリーの内容が好きじゃないとしてもあの一瞬だけは高く評価されると思います。
システム
クリアまでは安定していましたがエンディングで一度フリーズしました。コントローラーの接続が切れたところで復帰せず。
前作から5年経っての2作目となりましたが安定したRPGで面白かったです。
1作目を遊んだときほどの新鮮さはありませんでしたが、内容は価格以上でボリュームもあります。なのでRPGが好きな人にオススメの一本です!
体験版だけやりましたが、前作より表現力も上がってるし遊びやすくなってるなぁと感じましたね。最大ブーストしたときのカメラ演出がお気に入りです。
強いて言うなら、セーブがどこでもできると助かるんですけどねぇ、、。ゲーム性的に難しいのでしょうか。