「真・女神転生Ⅴ Vengeance」をクリアしたので評価とレビューを書いておきます。
前半部分はオリジナル版の「真・女神転生Ⅴ」のレビューで、後半部分に真VVのレビューを追記しました。
真・女神転生Ⅴ Vengeance
https://megaten5.jp/vengeance/
https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000063738.html
ジャンル:RPG
発売日:2024年6月14日
評価レビュー
メタスコア:85
私の感想評価レビュー
総合87-90点
音楽 | 4.0-4.5 |
グラフィック | 4.0 |
ゲームプレイ | 5.0 |
ストーリー | 4.0 |
システム | 3.5 |
簡易まとめ
ボリュームたっぷり濃い目のRPGでした。ジャンルはRPGですが200体以上の悪魔が登場する育成要素も強いです。さらに今作はマップも広くて探索要素も充実していました。
まずストーリーですが舞台はシリーズで共通の崩壊した世界の東京で、神と悪魔が登場するいつのもの感じでした。舞台設定は大きいですがイベントシーンは必要最小限で、同じ価格帯のRPGと比べると少ないです。イベント外の会話やテキストは結構面白いです。
あとキャラクターに加えて悪魔も結構喋るようになったのでそこは良かったです。
バトルは従来シリーズと同じくプレスターン制のコマンドバトルです。難易度ハードでプレイしましたが最初から最後まで手強くて楽しかったです。育成を含めて、初見プレイでのバトルバランスはとても良かったです。
育成は「写せ身」というスキル継承システムが追加されたり、合成の逆引きが分かりやすくなっていて良かったです。全体的に遊びやすくなっていました。
シリーズ未プレイの方でも育成であれこれ考えるのを楽しめると思います。
そして今作で一番注目したのはフィールドです。
絶景だったり目で見て楽しい感じはないのですが、広くて入り組んだ構造になっているので探索が楽しいです。「写せ身」や「ミマン」といった強化要素がたくさん配置されているのに加えて、ダッシュとジャンプも使えるのでちょっとしたアクションアドベンチャーのようなプレイ感がありました。
でもルートを見つけるのが難しい構造だったり、ジャンプで落ちるとやり直しになるような場所も結構あるので、探索が面倒に感じる人が出てもおかしくないと思いました。
私は「嫌になるギリギリ手前の絶妙なライン」だと感じて高く評価しました。
「写せ身」と「神意」が難易度ハードと噛み合っていて育成・探索・バトルとどれも楽しかったです。
定価が1万円弱という強気な設定で発表時から不安でしたが、最終評価としてはコマンドバトルのRPGが好きな方にオススメな良いゲームでした。
プレイ時間
引き継ぎなしハードクリアまで45時間でした。レビューを書くために最後の1つ手前のマップから飛ばしてプレイしたので普通にプレイするとハードで1周60時間ぐらい掛かると思います。エンディングは秩序でした。あと3つあります。
気に入ったところ
- 写せ身のシステム
- 特定の組み合わせで起こる悪魔同士の会話が面白い
もう少し詳しく
音楽
◯RPGの音楽としては弱いです。ラスボスも環境音系だったのは残念。
でも世界観を含めて考えると・・・割と無難というか、長く聞いていると「不気味格好いい」が癖になってくる不思議な感覚です。特にシヴァ戦が格好いいです。
グラフィック
◯可もなく不可もなくで安定していました。ロードも早いのでたぶんメガテンシリーズが好きな方は満足されたと思います。
◯ナホビノのデザインが格好いい。最初見たときは海外向けにジェンダーレスな感じにしたのかなー?と思っていましたが普通に格好いいですね(走り方はダサい)
✕カメラの距離(ズーム)が切り替えられない。常にもう少し引いた位置から見たいのですが調整できませんでした。カメラを回すと画面が壁いっぱいになったり、急にどアップのズームになったりして見づらいです。
追記 2021-12-08
アップデート1.0.2で「カメラ視野角」のオプションが追加され幾分遊びやすくなりました。
ゲームプレイ
◎探索が楽しい。報酬の写せ身がどうでもいい物だったら成り立たないので写せ身様様です。ミマンの200体はまだコンプリートしていないので分かりませんがやりすぎなバランスになっているかも?
マップを埋めていくのも楽しかったです。あと斜面の滑走とかも触っていて気持ちよかったです。
◎ボスが手強い。ハードでのプレイですが同レベルでギリギリ勝てるぐらいになっていて楽しかったです。ゲージ技の「マガツヒスキル」も良かったです。
◯逆引き全書で合成がしやすい。一度仲間にしたことのある悪魔も候補に出してくれるので片っ端から勧誘していくだけでも色々見れて、パーティーもコロコロ変わって楽しかったです。
△バトル高速化が欲しい。一応オートバトルと技演出オフの機能はあるんですけどね。
オートバトルでMPも使い切る「全力コマンド」みたいなのが欲しいです。
賢くしすぎるとそれはそれで問題があるんですけど、カーソルを記憶して同じコマンドを使い続けるみたいなのはあっても良いんじゃないかと思いました。
(でもそれが実装されていないということはまた別の問題が?)
技演出オフはワンボタンで切り替えたいです。新しい技は見たいんですけど今だと3手ぐらい必要なので。
ストーリー
△イベントシーンが少ない。話の展開も早いのでストーリーを重視される方はちょっと物足りなく感じるかも?パーティーメンバーは全部悪魔なので横に広げるのは難しそうです。
◯悪魔の会話やフレーバーテキストが面白い。大抵が狂ったやつらなのでカオスな展開が多くて面白いです。中にはかわいいやつもいます。
システム
特に褒めるところも悪いところもなく安定していました。このぐらいの規模のゲームだとクリアまでに1回は強制終了するんですが全くその気配がありませんでした。
発表から4年経って無事発売されましたが面白かったです!
定価が強気設定なので手を出しにくいかもしれませんがコマンドバトルのRPGが好きな方は高い満足度を得られると思います。オススメです。
逆にRPGでストーリーやイベントシーンを重視される方だとコスパが悪いかも?
私は1周目をハードでクリアしましたが早く2周目を始めたい気持ちが強いです。最強のパーティーづくりも良いし、縛りプレイも面白そうです。
まずはクリア後要素の確認から始めたいと思います!引き続き攻略も書いていきます。
真・女神転生Ⅴ Vengeanceのレビュー
オリジナル部分は細かな調整で遊びやすくなったものがそのまま入っていて、Vengeanceで新たなストーリーとマップが2つずつ追加されているので、非常にボリュームのあるRPGに仕上がっていました。
オリジナル版を遊んでいない方はとても満足される内容だと思います。
しかしオリジナル版を遊んでいた方は、周回を要求されすぎて不満を持った方も多いのではないかと思います。
オリジナル版をコンプリートしたプレイヤーの視点として、Vengeanceの良かった部分と、良くなかった部分を書いておきます。
Vengeanceの良かったところ
- 悪魔が多数追加
- 悪魔にユニークスキルが追加
- 新たな強敵、バーチャルトレーナーが追加
- イベントのフラグが緩和
- オートバトルが快適に
悪魔が80体ほど追加され、既存の悪魔もユニークスキルの追加で専用スキルを持っていなかった悪魔にも活躍の機会が増えました。パーティー編成・育成がより楽しくなりました。
そして悪魔が増えたことで新たな強敵も登場しました。バーチャルトレーナーで繰り返し戦えるようになっていたり、裏ボスのサタンやマサカドなども再戦できるので、これはありがたいです。
ただストーリーをクリアするだけでなく、バトルを核として遊んでいるプレイヤーも気にかけて貰っているということで良かったです。
あとはサブクエスト関連のフラグが緩和されているのも良かったです。シヴァとすぐ戦えたり、他の周回でクリアしたサブクエストのフラグが周回でも引き継がれるなど。
オートバトルもスキルを使ってくれるので面倒な部分はそこそこ快適になりました。
Vengeanceの良くなかったところ
- 周回を要求するものが多い
- 周回をスキップできる補助がない
オリジナル版をコンプリートしたプレイヤーとしての視点ですが、合計で10周以上してるので流石にもう周回するのヤダ~!となりました。
何周も魔王城や万古の神殿を走らされたら誰でも苦に感じると思います。過多です!
面白い部分(強敵とのバトル)を味わうためだとしても辛かったので、次回作以降はあまりボリューム不足を恐れずに作ってほしいです。オリジナル版も1周目が凄く面白かったので。
その他
- 一部スキルの弱体化
一部のスキルは消費MPが多くなったり、威力が弱くなったり弱体化しました。
バランス調整なのであまり気になりませんでしたが1つだけ、毒ダメージが割合ではなく一定範囲のダメージになったのは気になりました。
敵から受ける毒は超強力になって、こちらから与える毒はカスダメになるという。
行動回数が多いボスに対して強力だっただけにこれも仕方ないのかなと思いつつ、普通に殴るよりも有効な場面は限られていたので潰す必要は無かったような気もしました。
周回に不満がありますが1つのRPGとしての評価はオリジナル版で感じたものと変わりありません。なのでRPGを遊ぶ方で未プレイの方はオススメしておきます。
マップがめんどくさかった。