「ゼノブレイド3」をクリアしたので評価とレビューを書いておきます。
ストーリーのネタバレはありません。
ゼノブレイド3
https://www.nintendo.co.jp/switch/az3ha/index.html
ジャンル:RPG
発売日:2022年7月29日
評価レビュー
メタスコア:89
私の感想評価レビュー
総合96-100点
音楽 | 5.0 |
グラフィック | 5.0 |
ゲームプレイ | 5.0 |
ストーリー | 5.0 |
システム | 5.0 |
簡易まとめ
レビューの前に前置きとして、私はゼノブレイド1も2も1000時間以上遊んでいて、「ゼノブレイド」を全てのゲームの中で最も好きなシリーズと位置づけているプレイヤーであることを紹介させてください。
それ故に評価が少し甘くなっている部分があること、好きだからこそ深く理解して高く評価している部分があることを念頭に読んで下さい。
そんな私から見ての今作は、開発者が言っているようにまさにゼノブレイドのシリーズの「集大成」に相応しいゲームでした。
1本のRPGとして全体のボリュームと完成度の高さはもちろんのこと、開発側の熱量の大きさも感じる作品でした!私はRPGが好きなので色々遊んでいますが、この規模と完成度高さのRPGは他にないと言い切れるものになっていました。
ストーリー、バトル、BGM、マップ、その他、どれを取ってもゼノブレイド1と2を超える完成度になっています。
また今作は「3」のナンバリングが付いているタイトルで、1と2を遊んでいない方が入りづらそうなイメージがありますが、私は遊んでみて全然そんなことはないと感じました。
ストーリーには1と2に登場したキャラクターとマップが出てきますが、内容は完全にオリジナルのもので、1つのメッセージに向かって終結していきます。
ゼノブレイド2を遊ぶなら1を先にオススメしたいですが、3に関してはこれが最初でも大丈夫です!123と全て遊ばれた方は皆さん同じような意見になるのではと思います。
さらに前作では難しいという意見があったシステムやバトルを理解するための「TIPS」や「訓練」がよく出来ていて、これも初めての方に優しいなと感じました。
いざとなれば最初から「イージーモード」が使えるので、レベルが高い敵に突っ込むようなことをしなければ安心です。
グラフィックも前作より向上しています。単純に綺麗になったことに加えてキャラクターの表情が豊かになりました。
トゥーン(アニメ風)では分かりにくい口や眉や瞳の動きが、そのときの感情に合わせて動いて、元から高く評価されているイベントシーンがさらに良いものになっていました!
前作のゼノブレイド2と比べると、キャラクターのモデルが若干リアルに寄ってプリプリした分かりやすい可愛さは控えめになったものの、表情のおかげでストーリーが進むにつれてだんだん可愛さが増してきます。
これでオタクっぽいと言われるようなことが減っていけば大成功だと思います。
そしてもちろんちょっと恐ろしい敵やカッコいいメカも健在です。
ゲームエンジン的にはこっちの表現の方が得意なのかなと思えるような、Switchの限界を超えているようにも見えますね。
音楽に関してはゼノブレイド2のイーラ編から少し使われていた笛がたくさん使われるようになって、重たいストーリーに合う悲しい静かな音楽が多かったです。
これも高い評価になると思うのですが、ゼノブレイド1のような分かりやすい強いメロディーの音楽は少なめです。
- 全体の重たい雰囲気に合わせながら
- ゼノブレイド1と2に使われていた楽曲を混ぜながら
- さらに笛をしっかり意識させるような音楽
ということなのでRPGらしい強い音楽は(もちろんあるのですが)数が少なくなっています。映像込みの評価であれば、ゼノブレイド1を超える感動があったのでこれも満点としています。
「エキスパンションパス」もあるので引き続き期待しています!
そういうことで今作はRPGに興味がある方なら初心者から熟練者まで全員にオススメのゲームです!夏休みお盆休みの内にクリアできるか分からないぐらいボリュームたっぷりなのでコスパも最強です。
プレイ時間
ヒーローを全部加入させて、サイドストーリーを全て終わらせて、大体のマップを回ってクリアまでに100時間を超えてしまいました。
これでもイベントシーンのあるヒーロークエストを半分以上飛ばしているので、全部やってからとなると150時間を超えない方が難しいと思います。
マップ埋めやヒーロークエストを飛ばせば40時間掛からないぐらいでクリアできるみたいなので、時間が取れない方はクリアまで駆け抜けるのも良いと思います。
クエストの消化と強敵狩り、キャラ育成などを合わせて全体のボリュームは300時間ぐらいかなと見積もっています。
気に入ったところ
- イベントシーンでのキャラクターの表情
- ストーリー全般
- 1と2に関係しない新曲、はじめて火時計を壊すシーンはガチ最強。はじめて二人でおくるシーンも良かったです。
もう少し詳しく
音楽
◎イベントシーンにバッチリ合った音楽。悲しいシーンも熱いシーンもとても良いものが揃っています。
◯過去作の楽曲を混ぜた音楽。新しいマップに入って不意に流れてくると「うぉっ!」と反応してしまうことが多々ありました。シリーズ経験者にとってはフィールドも込みでワクワクするものでした。同時に不思議に感じるものもありました。
◎チェインアタックの音楽がカッコいいし聞き飽きない。でもイベントシーンの直後だといきなり雰囲気が変わってしまうのはやや難点です。一応ラストバトルでは配慮されていました。
◯効果音が可愛い。食事のあとの木琴のやつです。
グラフィック
◎イベントシーンは全体的に綺麗です。Switchの他のゲームと比べてもかなり良いです。
◎マップも相変わらず壮観です。しかも今回はただ大きいだの綺麗だのではなく、1と2のマップを元にストーリーに組み込む形で設計されているので、他の追随を許さない圧倒的な物になっています。アグヌスの女王がいる場所から見たこの世界は本当に良いものでした。
◎キャラクターの表情が良い。怒った顔、悲しい顔、真剣な表情など今までにない表現で感情がよく伝わるようになりました。悪い点がなく、完全な上位版なのでゼノブレイドDEの時点で組み込まれていたらなーと思いました。
◎モデリングが良い。Wiiの頃を知っているだけによくここまで進化したと関心するばかり。
ロード全般が早いのも良かったです。
ゲームプレイ
◎バトル・育成が面白い。まだ100時間しか遊んでいないので正しく評価できていませんが、既にゼノブレイド2を超える可能性を感じています。プレイヤーも成長のときです。
◎「ヒーロー」システムが極めて素晴らしい。
ストーリーを掘り下げるためのイベントを単なるクエストで見せるのではなく、バトルと育成でも重要な役割を持つ「ヒーロー」にその役割を持たせているのが素晴らしい。
アレ取ってきてーとか、あいつ倒してきてーみたいなクエストに、ストーリーに関連するイベントシーンを付けるのはよくありますがいわゆる「お使い」になりがちです。
それを「ヒーロー」というバトルと育成にも深く関わるシステムに持たせることで「お使い感」を薄れさせる(ほぼ無くす)ことに成功しています。
ゼノブレイド2でも「レアブレイド」がそれに近い役割になっていますが、入手がランダムなこと、イベントが発生するまでの強化が大変だったこともあって、ストーリークリアまでに見れない人も多かったと思います。
今回はマップを探索することも含めて自然と能動的に遊ばせる作りになっていたので、凄く良いシステムだと関心しました。
◎NPCのフキダシと雑談からクエストが始まるのも良い。やっていることは単なるクエストの受注で、しかも手順が増えているのですがテキストが面白いのでこれもお使い感を薄れさせる効果があって関心しました。
わざと見つけにくくしているのは受注済みのタスクを減らす狙いもあると思います。相変わらず全部やると数はとんでもない量なのですがそれを感じにくかったです。
適正レベルが書かれているのもいい感じにストーリーからそっちに引っ張る効果があって良かったです。
△ショートカットにオートランを設定できない。2では「スティック+Y」DEでは「十字キー上」そして今回は「スティック押し込み」と振り回されています!ショートカットに設定できれば嬉しいのでお願いします。
△装備編成の記憶機能(マイセット)がない。一応クラスごとにアクセサリとアーツは記憶されているのでそこは助かりますが、その記憶を各3パターンぐらい登録できるようになればと感じます。あとはアクセサリのソート(絞り込み)が足りないというようなコメントもあったので一応書いておきます。
ストーリー
詳しいことは書けませんがイベントシーンがさらに良くなっています。既に5点満点ですがエキスパンションパスでさらに上がると思います。
クリアした方は色々感想があると思いますが、今回はコメント欄でのネタバレ(ストーリーの内容を連想させるもの)は無しとします。ストーリーの感想は考察用の記事を使って下さい。
システム
Ver1.0.0でクリアまでに一度クラッシュ。オートセーブがあるのでロスは数秒だけでした。むしろマップロード直後にオートセーブが入らなければクラッシュしなかった説。
録画の都合で旧本体+Ver1.0.0で遊んでいたのですが、スリープを含んで20時間ほど連続して遊ぶと、イベントシーンのロードが長くなる現象が何度かありました。ゲーム再起動で解消するので大したことではないですが解決策として書いておきます。
バッテリー長持ち版と有機EL版は大丈夫。
非常に細かい部分で減点できても90点を下回ることはまずないだろうという完成度の高さと、規模の大きなRPGでした。
この出来なら前作と同様、長期に渡って値崩れすることなくその内パッケージ版が入手困難になるかもしれないので興味を持たれた方はすぐに飛びつくのがオススメです!
今年のマストバイです。
ちなみにカタログチケットにも対応しているのでチケットもオススメです。今買えば来年春のゼルダと合わせて5000円ぐらいお得に買えるんじゃないかなと思います。
マップ移動に、船以外のバリエーションがあると良かったとおもいましたねー
徒歩はキツい