「4Gamer」のインタビュー記事の中で「ゼノブレイド2」の売上について語られていたので紹介します。記事の内容もとても興味深いものだったので一部引用して紹介します。
元記事も是非チェックしてみてください。
「ゼノサーガ」の紆余曲折が「ゼノブレイド」を生んだ――不定期連載「原田が斬る!」,第7回はゼノシリーズ総監督の高橋哲哉氏にモノリスソフトの今を聞いた
https://www.4gamer.net/games/368/G036837/20190416018/
ゼノブレイド2の売上本数
「2019年3月末で世界累計173万本」とインタビュー内で紹介されています。
発売からは1年半ぐらい経ちますが継続して売上を伸ばしていますね!
先月から販売が始まった「カタログチケット」より2ヶ月前の数字なので次公開されるときは200万本を超えているかもしれませんね!
カタログチケット販売後はダウンロードランキングでもずっと上位いるのでまだまだ伸びるでしょう。
売上について、まずカタログチケットの効果があるということ自体が凄い!と私は思います。その理由はゼノブレイド2が「1年半前に発売されたRPG」だからです。
RPGと言えば発売日までが待ち遠しくて、発売されたらすぐに買う。そしてクリアしたらそれまで。あとは話題にもならないしソフトの値段もガンガン落ちていきます。
ところがゼノブレイド2は発売後1年半経ったのに全然値崩れしていません。
「新品」も「中古」も「中古買取」すらも高値を維持しています。
その理由は「ゲームの中身が面白いから」の1点に尽きると思います。逆にそれ以外の理由で価格を操作できるなら凄いですよね(プレミア的なものは除く)
RPGの要はマップについての話
「RPGの要はマップです。」というメッセージがモノリスソフトの採用ページに書かれています。これはプレイヤーの間でも話題になり私も気になっていました。
「RPGの要はストーリーでしょ!」と私なんかは思っていたのですが、このメッセージの本当の意味はこうだと書かれています。
4Gamer:
モノリスソフトというとストーリーに定評がある印象だったので,てっきり,もっとストーリー寄りの作り方なのかと思っていました。高橋氏:
そう思われるかもしれません。この話をすると,プレイヤーからは「マップが大事って言うけど,じゃあストーリーはどうでもいいの?」ってよく誤解されるんですが,そういうことではないんです。そこは“ちゃんと作って当たり前”という話なので。原田氏:
分かります。そりゃそうですよね。高橋氏:
ええ。僕らが暮らしていくのにこの地球が必要なように,RPGの世界でプレイヤーを遊ばせるには,あるいは心に残るストーリーを語るためには,その土台となる舞台――ロケーションが必要ってことなんです。採用ページがああいう書き方になったのは,それが言いたかったんですね。
このインタビューを読んだ私は「ゲームを作るという視点から考えると、」というのを付け加えてRPGの要はマップなんだという風に受け取りました。
「ストーリーはちゃんと作って当たり前」と軽く書かれていますがとんでもない!
ゼノブレイドが好きな私(ただのプレイヤー)からすればソーカントクがやったことは当たり前で済ませられる簡単なことではないです!
ここにあのメッセージに対する認識のギャップが生まれる理由があると思いました。
おそらく「マップをしっかり作ればストーリーもちゃんとしたものができる」ということなんでしょうが、やはり信じられませんね・・・。マップを要にすることでゼノブレイドが生まれるのでしょうか。
マップ、ストーリーだけでなく他も面白い要素がたくさんですからね・・・。
JRPGセールスの限界値
世界規模でJRPGの売上を伸ばすにはどうすれば良いのかという話が書かれています。制作だけでなく経営の視点からも書かれています。
量が多くて引用しきれないのでザックリとまとめます。興味深い内容なので元のインタビュー記事もチェックしてください。
- 100万本の壁と200~300万本の壁がある
- 世の中には1000万本売れるソフトもある、そこを目指すにはどうすれば良いのか
- JRPGでは最新のテクノロジーを使った例でFF15が高いセールスを記録
- テクノロジーを使えないとなるとIPで勝負するしかない?
- 任天堂ってやっぱりすごい
というような内容でした。
私みたいなゲームを楽しむだけのプレイヤー視点からすれば「内容は信頼してるからもっとガンガン出して欲しい」という感じですね。
でも経営視点からすればまた全然違うんでしょうね。
セールスを伸ばすには「より多くの人に興味を持ってもらう」ことが重要ですよね。
その手段として「最新のテクノロジー」を使う方法が書かれていました。つまりはグラフィックですよね。でもそれには莫大な費用がかかるわけで、その選択をできるかは?
グラフィックに頼らないのであれば「IPに頼る」というのが考えられます。
IPとは知的財産、ゲームで言うなら「シリーズ」のことですね。国内ではRPGと言えば「ファイナルファンタジー」と「ドラゴンクエスト」でしょう。
どちらも強いIPなのでそれだけでたくさん売れますよね。でも頼れるほどのIPになるまでの道のりは大変なんですよねきっと。
IPを育てる方法として「定価を下げる」という安易な発想を思いつきましたが実際にはどうなんでしょう?
費用でもない、積み上げた歴史でもない、革新的なななにか。
JRPGというジャンルで大きなセールスを出すには「何か大きなイノベーション」が必要だとも書かれています。
単純に面白いだけじゃなく、みんなが買いたくなるような物。
革新的な何かは簡単には出てこないと思うので、次は海外の一般層が好む見た目のものが出てくるのではないか?と予想しておきます。
もしかしたら6月12日(水)のE3ダイレクトでそれが登場するかもしれないのでチェックしておきましょう!
記事の中にプロジェクトの始動から2年半から3年ほどでゲームが完成するという言葉がありましたね。
このことを考えると順調にいけば再来年には何らかの高橋監督がかかわられているゲームをプレイすることができるかもしれないので楽しみです。