「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」をクリアしたので評価とレビューを書いておきます。
ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム
https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000063713.html
ジャンル:アクション / アドベンチャー
発売日:2023年5月12日
評価レビュー
メタスコア:96
私の感想評価レビュー
総合96点
音楽 | 4.5 |
グラフィック | 5.0 |
ゲームプレイ | 5.0 |
ストーリー | 4.5 |
システム | 3.5 |
簡易まとめ
前作の「ブレスオブザワイルド」がとても高い評価を受けていただけに、今作に対する期待とハードルが高くなっていましたが、それをしっかりと超えてくる大作でした。
ひたすらに面白いだけのアクションアドベンチャーです。
マップ(舞台)は前作を引き継いでいるので真新しさはないのかと心配していましたが、全然そんなことはなくゲーム開始からしばらくの間、新しい発見ばかりでとても楽しい時間が長く続きました。
新しく追加された物と物を組み合わせる「ウルトラハンド」と、装備と物を組み合わせる「スクラビルド」が非常に優秀で、完成されていた前作のゲームデザインをさらに進化させました。
ウルトラハンドは祠(ミニダンジョン)の謎解きの幅を広げ、前作よりも1つ1つの祠の攻略が楽しくなりました。
謎解きの答えは見た目に分かりやすくなっていて、実際の組み立ての部分で試行錯誤させるような作りになっています。これで行けるか?というのが思いの外、上手く行くので楽しいです。前作は少し答えが見えにくいものが多かったです。
ウルトラハンドは移動手段も自分で作れるので、広大なマップも快適に移動できるようになりました。空と地底を含めると必要な移動距離は2倍、3倍になっているのですが全然苦になりませんでした。
移動手段が増えたことで人や物を運ぶチャレンジ(クエスト)も登場しました。クエストなんて面倒なものが大半ですが、誰に頼まれたわけでもないのに「ちょっと凝った運搬方法を試してみたくなる」という。好奇心をくすぐられる遊びになっていて楽しいです。
色々な攻略が許される設計になっているのがその理由で、ゼルダの凄いところです。
装備と物をくっつける「スクラビルド」は戦闘の幅を広げてくれました。
単純に装備の性能(数値)を上げるだけでなく、多様な化学反応も起こるので色々と試したくなります。画像のように全く意味がない見た目重視のビルドもあります。
装備は消耗品なので「戦わずに無視した方が有利」という前作にあった問題もかなり緩和してくれました。消耗のペースと入手のペースが釣り合った感じです。
あとは「トーレルーフ」の能力も面白いです。天井を突き抜けて上に登れるという特性を利用した地下のダンジョンが非常に多くなりました。
深穴から入る地底はあまり楽しくないのですが、井戸や洞窟の探索は楽しいです。
井戸の中に広い空間があって、そこを探索できるというのは非常にゲームらしいので好きです。ワクワクします。難易度もそれほど高くなくて報酬もしっかりあるので良かったです。
逆に地底は真っ暗で難易度も高いので億劫になりがちでした。景色も似たりよったりなのでそこも良くなかったです。
ストーリーは王道でサクサクスッキリ終わります。アドベンチャーなのでイベントシーンもそれほど多くありませんが見ごたえがあります。
グラフィックは高精細ではありませんが画が綺麗です。スクショ連発でした!
これはこれで完成されているので、もっとバキバキのクッキリにしても効果は薄いのかもしれません。
全体の完成度・総合力が満点に近いですが細かい部分では遊びにくいところもあるので少しだけ引いています。
一本のソフトとしてはこれを超えるゲームはほぼ無いと言ってよいぐらい面白いので、ある程度アクションゲームに慣れている方、全員にオススメの一本です。
できればすぐに遊ぶのをオススメしますが、3年5年経っても引けを取らないのは容易に分かる面白さなので、あとから遊ばれる方も迷わず買って大丈夫です。
プレイ時間
正確な時間は分かりませんが100時間以上遊んでからクリアしました。進行度はちょうど50%ぐらいだと思います。割りと早い段階でいつでもクリアできる状態だったので、そこからしっかり準備したおかげでラストは楽勝でした。
気に入ったところ
- 白龍、龍に乗れるというロマンだったり演出が◎
- NPCのテキスト全般
- コログの驚き方
もう少し詳しく
音楽
◎どれもシーンを引き立てる感じのBGMでマッチしていました。
△主張の少ないBGMなのでワクワクしない、ノレない。SEは好きです。
全体の雰囲気を考えるとプラスですが私の基準では満点とはいかずです。
グラフィック
◎画が綺麗、満点です。地底のように意図して暗い場所以外は視認性も高いです。
◎長時間遊んでも疲れない、目が痛くならない。最初の土日は長時間ぶっ通しで遊んだのですが目がほとんど疲れませんでした。
ゲームプレイ
◎ウルトラハンドを使ったオブジェクトの組み立てが面白い。ダンジョンや祠の謎解きもそうですが、オリジナルの乗り物が作れるのが楽しいです。
◎スクラビルドで良い感じに武器を強化できるバランスが良かった。素材のドロップや敵の強さなど最初からクリアまでちょうど良い難易度で遊べました。
◎空島のチュートリアルが面白い。「難しかった」という意見もチラホラみたので前作を遊んでいたかどうかの差ですかね?私的には空島だけで1日過ごせる勢いでした。
◯ギアの種類が豊富で自由に使える。製造機のおかげで入手が難しくないのが良いです。
△地底の遊びが単調。灯りをつけて回りながら敵を倒して石を回収するだけなので地上と比べると作業感があります。不便な部分も多いのが報酬と釣り合っていないと感じました。
✕賢者の力が使いにくい。居て欲しいときに居ない、居て欲しくないときに居る。
不発と誤爆の連発です。中盤以降はチューリ以外オフにしている方が多いと思います。
ストーリー
◯話だけですが囚われの姫役(ヒロイン)のゼルダもしっかり活躍するが良いですね。
◯全体のテキストが読んでいて楽しい。バリエーションも豊富。
システム
クリアまでフリーズなしでした。SEが大きすぎるという意見を結構見たのですが私は全く気になりませんでした。私はイヤホンでプレイしていました。
難しかったという方もいたのでアクションが苦手な方にはオススメしにくいですが、アクションも普通に遊ぶという方にはめちゃくちゃオススメの一本です。本当に面白かったです。ボリュームも膨大なのでコスパも最強クラスです!
BGMが控えめなのは前作から一貫してますね、環境音重視で冒険を阻害しないようにという理由だそうで
空島が特に顕著だと思いました、小鳥の囀りや虫の鳴き声がよく聞こえましたね