メトロイド ドレッドをクリアしたので評価とレビューを書いておきます。
メトロイド ドレッド
https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000042923.html
https://www.nintendo.co.jp/switch/ayl8a/index.html
ジャンル:アクション
発売日:2021年10月8日
評価レビュー
メタスコア:88
私の感想評価レビュー
総合80-85点
音楽 | 4.0 |
グラフィック | 4.5 |
ゲームプレイ | 4.5-5.0 |
ストーリー | 3.5 |
システム | 3.5 |
簡易まとめ
純粋な2Dアクションを追求した、さわり心地の非常に良いゲームでした。
ジャンルはアクションの中でも「メトロイドヴァニア」と呼ばれる探索型の2Dアクションゲームで、最近はインディーでもよく見ます。
競合が多いジャンルなので色々なシステムで色をつけたものが多い中、今作は小細工なしにアクションの面白さを追求した「メトロイド」だと思いました。
特に良かったのは触ってすぐに思い通りに動く操作性です。
マップは障害物や起伏が激しく、敵も勢いよく襲ってくるのに、始めた直後から滑らかに壁キックができたりカウンターがバシッと決まったりと、始めたばかりなのに自分が上手いと錯覚するほど操作性が良かったです。
敵の配置も良いですしスピード感もこれ以上にないぐらいバッチリでした。
触っていて楽しいのがアクションゲームの最も重要な部分だと思うので、やっぱり流石だなと思いました。
純粋な2Dアクションであるがゆえに強化・育成など凝ったシステムはありません。そこは最近のメトロイドヴァニアを遊ばれている方は物足りなく感じるかもしれません。
マップも十分な広さはあるものの攻略順が決まっていることで探索における「選択」が一切ないのは少し残念でした。迷うことがないのと周回プレイがしやすいので利点でもあるのですが、やはりボスやアビリティの順番はもう少し自由に選びたかったです。
一度通った道をもう一度通るのが正規ルートだったり、あちこち走り回される構造はとても凄いのですが道が防がれていたりして「そこしか行くところがない」となって探索してる感じは薄かったです。
グラフィックは2D絵が主流このジャンルの中ではリッチです。よく見ると背景にも変化があって次に出てくるボスがチラっと映ったりして3Dっぽさも感じられます。
ボス戦でも要所で3Dのアングルに切り替わるのが良かったです。
ただの演出のように見えて実はコマンド入力に対応していて、よくよく考えると嫌われがちな「QTE」のシステムなんですが画面に指示は出ず、直前にジャストタイミングのカウンターを要求されることで演出中のボタン連打に夢中になります。
QTEの直前に難しい操作を要求して、画面には指示を出さない。たったこれだけのことであの嫌なQTEがこうも変わるのかと驚きました。
難易度は高いところもあります。全体としては普通よりやや高いぐらい。
リトライまでの間隔は短いもののハッキリとした救済措置がないのは最近の任天堂タイトルには珍しいです。子供の頃はクリアできなかったという体験は私もたくさんあるので、これはそれに類するかも?
普通では逃げるしか術がない強敵「E.M.M.I」も良かったです。普通だったら勝てない相手なんて嫌なだけですが、動かしていて楽しいのでエミーに追いかけられるのも凄く楽しかったです。
プレイ時間
クリアまで10時間、アイテム回収を含めて12時間ぐらいになると思います。
エンディングリワードをコンプリートするにはハードを4時間以内にクリアする必要があるので腕によります。私は4周20時間でフルコンプでした。
気に入ったところ
- ショットの射撃間隔、連射コンを使うとヤバイ!
もう少し詳しく
音楽
◯音楽は主張せずに環境音を活かす感じで、ホラーではないんですが恐怖を演出している感じが伝わってきて集中させられます。印象に残るBGMがないのは寂しいですがドレッドにはマッチしています。
グラフィック
◯必要十分で2Dのゲームにしてはリッチです。もっと負荷の掛かりそうなものでもメトロイドなら映えそうですが、マップのロードが長めだったのでロードを犠牲にするならこれぐらいで。
ゲームプレイ
◎操作性が最高。開始直後からこれほどバッチリ動くゲームもそうないです。
◎エミーとのチェイスが楽しい。追うのは面倒だけど逃げるのって結構楽しいんですね。
◎ボス戦の3D演出。ショットとミサイルだけでしたが「押さなくても勝てる」という隠し要素の前提でもう少しバリエーションやコンボがあったらもっと良くなりそうです。
△攻略順が決まっている。迷うことがない。
△グラップリングとフリーエイムが扱いにくい。L、R、ZL、ZRを全部使うときに移動とエイムも重なったら処理しきれずに混乱する。グラップリングはワンボタンでもっと吸い付くようにして解除は切り替え型が良かったです。
△モーフボールとボムを使うところが多い。3Dメトロイドの視点だとモーフボールは狭いところを入っていくのとかワクワクするんですが、2Dのモーフボールって窮屈で遅いだけなので数をもっと絞ってもいいんじゃないかと思いました。
ストーリー
最初にシリーズ未プレイの方のためのあらましが流れるのはいつものメトロイドっぽくて良かったです。
全体としてはストーリーパートに分類されるイベントシーンが短いので未評価とします。
定価が強気なのでもうちょっと長いものが見たかったです。
システム
悪いところはなにもなくド安定、目立って褒めるところもありませんでした。
純粋な2Dアクションで最初からクリアまで楽しかったです。
ただボリュームは少ないので減点なしでも加点不足の評価になるかもしれません。遊ぶならハードモードの4時間以内クリアを目指しましょう。
で、ボリュームの割に価格設定は強めなのでコスパは良くないです。カタログチケットに対応しているのでDL版でも大丈夫な方はチケットがオススメです。
でもパッケージがめちゃくちゃカッコイイんですよね~。
勧めにくい点はコスパだけなので、コスパが気にならない方には全員にオススメの一本でした!アクションが苦手な方でも触って楽しいのが伝わるはず。
あと「恐怖」が題材になっていますがお化けとかゾンビのホラーではないので、ホラーが苦手な方でも全然大丈夫です。
確かに最初はガチガチに固定されていて攻略ルート自由度が低いと思ってたんですが
ボス:クレイド戦で本来後に入手するであろうボムを使ったギミックがあるので
実は気づいてないだけで開発はもっと幅のあるルート構築を許容しているかもしれませんね