「ゼノブレイドクロス ディフィニティブエディション」をクリアしたので評価とレビューを書いておきます。
XenobladeX Definitive Edition
https://www.nintendo.com/jp/switch/bas6a/index.html
ジャンル:RPG
発売日:2025年3月20日
メタスコア:86
私の感想評価レビュー
総合90-95点
音楽 | 5.0 |
グラフィック | 4.5 |
ゲームプレイ | 4.5-5.0 |
ストーリー | 4.0 |
システム | 5.0 |
簡易まとめ
2015年にWiiUで発売された「ゼノブレイドクロス」に追加ストーリーが加わった完全版で、規模の大きなRPGでした。
戦闘や探索にプレイヤー有利な仕組みが追加されたおかげで遊びやすくなっていて、オリジナル版を遊んだ方もそうでない方にもオススメしやすくなりました。
ゼノブレイドシリーズの特徴と言えばやはりマップが広大なことですが、クロスはその中でも群を抜いて広く、尚且つシームレスなオープンワールドになっています。
高さが何百メートルもある背景のような地形や構造物も、見える場所はすべて歩くことができるというのも凄いです。
さらに車両形態、飛行形態に変形できる「ドール」という兵器があるのも特徴です。
生身では大変な移動も快適で、高低差も気にせず探索できるようになります。
ドールは生身に比べて大味なところもありますが、広大なマップを自由に飛び回れるようになった最初のフライトは結構感動します。
ゲームプレイの方はストーリーに集中して進めると結構サクッと終わりますが、敵・クエスト・アイテム・マップととにかく物量が多いので能動的に遊べる方は数百時間では遊び尽くせないほどボリュームがあります。
ランダム性により時間が掛かる部分もそうですが、ストーリーが付いているクエストだけでも相当な物量です。
バトルはストーリークリアまでは接戦になることが多くて楽しいですが、クリア後は強くなるほど大味になっていきます。目指すところが「最大ダメージ」となって、装備集めに拍車が掛かるので個人的にはそれも楽しいのですが、色々な戦法を楽しむには自分で制限を掛ける必要があります。


グラフィックは十分綺麗ですが、WiiU用に作られたものを高画質にした感じなので1つ前に発売された「ゼノブレイド3」と比べるとやや劣る感じがしました。
イベントシーンも含めて考えると動きの少ないクロスの方が大きく劣ります。
ストーリーは追加ストーリーのおかげでゼノブレイドクロスに一区切りを付けることは出来たものの、シリーズの中では「繋ぎ」の役割を担う感じで、劇的な終わり方ではなかったので、123と比べると物足りなさも感じました。
シリーズ全てを含めてクロスDEのストーリーを考えると間違いなく「良い」のですが、単体で点数を付けるとなると高くすることは出来ないという感じです。
1本ゲームとして規模が大きく、ユニークな部分も多いのでRPG好きの方にオススメです。ストーリーはゼノブレイドシリーズを知っていた方が楽しめるので、遊んだことが無いかたは先に「ゼノブレイドDE(ゼノブレイド1)」を遊ぶことをオススメします。
プレイ時間
クリアまで70時間が目安です。クリア済みの方が急げば20時間ぐらいでクリア可能です。クリア後はコンプリートまで詰め詰めで200時間、装備集めは9999時間です。
気に入ったところ
- 癖になるBGM
もう少し詳しく
音楽
◎オリジナル版を遊んだときの感想ですが、ゼノブレイド1と毛色が全然違ったので最初はショックを受けたのですが、遊んでいる内にBGMからも惑星ミラという特異な環境を感じられるようになって、音楽でそれを再現しているのは凄いなと感じました。
NLAのヒップホップ系のBGMも前作のゼノブレイド1からは全く想像できないものだったので、ショックを受けましたがそれも好きになれました。
◎ボーカル有りのBGMもクロスならでは。初めて飛行したときはスキップトラベルを使用せずに気持ちよく飛んで帰ったのを覚えています。
◯DE版で追加された音楽もカッコいい。追加ストーリーの最後は緊張感もあって良かったです。
グラフィック
◎十分綺麗でロードも早い。WiiUで動いていたことは驚くべきことですが、Switchでもしっかり強化されていて良かったです。
モノリスなので割と当たり前のこととして捉えていますが、ポケモンのように動作が重いゲームがあることを考慮するとまだ評価が足りていないかもしれません。
◎装備が見た目に反映される。ゼノブレイド1と同じで2と3が違うのですが、やっぱり見た目は自由に組み合わせられるのが好きです。装備を集める大きな理由になっているので全体のプレイ時間にも還元されていると思います。
△オリジナル版から見た目が変わった装備がある。残念も。
◎UIが見やすくなった。ハッキリクッキリしただけでなく、配置なども綺麗にまとまって見やすくなりました。
△イベントシーンで口パクが合っていないところがある。大したことではありませんがWiiU世代を感じました。
ゲームプレイ
◎新しく追加された「クイックリキャスト」が使いやすい。かなりプレイヤー有利になる仕組みなのですが、バランスはオリジナル版と比べて少し優しくなった程度で楽しさは損なわれていません。「ソウルボイス」があるクロスではオリジナル版にクイックリキャストが無かったのがおかしいと感じてしまうぐらい相性が良いです。
◎ドールによる移動・戦闘が快適。ドールを出すためにマップや敵を大きくしたのか、マップや敵が多きくなったからドールが出たのか、どちらが先かは分かりませんがベストマッチです。
インナーとドールの両方に活躍の場が残っているのも非常に良いです。
◎装備収集が沼。カスタマイズ性が高いのでずっと遊べますね。オリジナル版で遊び尽くされている感もありますが、それでも先は長いです。
◎フレスベルグの巡航形態が気持ちいい。起伏の激しいクロスのマップだからこそ生きてくるものだと思いますが、オープンワールドのゲームでこれぐらい飛び回れたらそりゃ楽しいですよ。
△バフアイコンが分かりにくい。1つずつ切り替えるぐらいなら同時に4つぐらい表示して切り替えてくれた方が確認しやすい?理想は常時全表示ですが見栄え場は凄く悪そうなので難しいですね。
△AIが全力で攻撃してくれない。ソウルボイスを待ちすぎ、燃料を節約しすぎでプレイ時間を優先してくれないので「ゼノブレイド3」のバリバリなAIが恋しいです。
△オンラインのラインキングにチーターがいる。モチベーションを削がれるもので、誰かのプレイ時間が減ってしまうのはよろしくないので・・・。
△イベントシアターがない。Switch 2 Editionで追加されるのでは?という希望もありますが、DEの名を冠する作品で最初から付いていないとは。イベントシーンが追加された暁にはナギの例のシーンで遊ばれるに違いない・・・逆にそれが原因の可能性?
ストーリー
△会議シーンが多くてもったいない。ゼノブレイド123を知っていると、あれほどのものを作れるのに作らないのはもったいないと感じてしまいます。
(もちろんしっかり作られているシーンは満点評価です。)
✕主人公がマイアバター。イベントシーンで喋らないどころか、選択肢で遮られ、選べる選択肢も納得できるものがなかったり、同意見のつもりで選んだものが違った意味で使われていたりと、ストーリーにおいてはデメリットしかないのでRPGとはやはり相性が悪いと感じます。特に凄いものが作れるモノリスがそれを捨てるのは・・・。
追加ストーリーについて
追加ストーリーはクロスのモヤモヤをほとんど解消してくれるもので、今後のストーリーが気になる(期待や希望がある)内容でもあったので、シリーズをよく知っている方は楽しめたと思います。
(追加はルクザール戦の終盤からいきなり始まったので不意を突かれました!)
しかしシリーズを遊んだことがない方は話が難しく感じたかもしれません。あの御方については大丈夫だと思いますが、なぜライフが無くても問題なかったのか?ということについて分からないままになっていたりするかも。
システム
◯オートセーブが追加、セーブ枠も1→3枠に増加。
△オートセーブでカクつく。今は慣れましたが、頻度は高いように感じます。
以上です。ストーリーの考察はもう少ししたら書きます。
アバターは追加ストーリーでちゃんと主人公してたのが嬉しかったですも