「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」をクリアしたので評価とレビューを書いておきます。
ゼルダの伝説 知恵のかりもの
https://www.nintendo.com/jp/switch/bdgea/index.html
ジャンル:アドベンチャー
発売日:2024年9月26日
メタスコア:86
私の感想評価レビュー
総合89点
音楽 | 4.5 |
グラフィック | 5.0 |
ゲームプレイ | 4.5-5.0 |
ストーリー | 4.0 |
システム | 3.5 |
簡易まとめ
全体のクオリティーが高く、丁寧で面白い、難易度もほどほどに優しく、万人が楽しめるという非の打ち所がほとんど無い非常に良いアドベンチャーでした。
物や敵を複製して「カリモノ」として自由に出すことができ、それらを利用したアクションや謎解きがユニークで楽しかったです。
しかし操作に手間がかかる部分があったり、攻略のサイクルを感じやすい作りになっていたりと、マイナス要素もあります。
今作の特徴である「カリモノ」は数が非常に多いです。これがシリーズ1作目なのに約130種類もあり、それぞれの使い方や組み合わせを考えると数え切れないほどです。
新しいものが出てきたら全て集めて試したくなります。この面白さは最初から最後まで継続していたのでとても良かったです。
しかし、攻略には上位互換となるカリモノが存在するので、意識しないと使用に偏りが出やすいのは残念でした。
謎解きの基本が「移動」なので、使い勝手の良いものが出てくると偏ってしまうという具合です。
特定の組み合わせでしか解けない謎解きが必要に感じましたが、しかしそれもやり過ぎると難易度が上がってしまうので、今回のターゲット層を考えるとちょうど良いバランスなのかな?とも感じました。
クリアに必須ではないブレワイやティアキンの「祠」のようなチャレンジも考えられますが、今回はボリュームを増やしすぎることも避けて作られたのかもしれません。
カリモノの数が多いのは面白さに繋がっていますが、カリモノを選択するためのUIには不便を感じました。
約130種類ある要素を1列で1つずつ送るわけですから、お目当てのカリモノを探して選択するのに手間が掛かるのは必然です。
ソート機能(並び替え)はあるものの、足りていないと感じました。
グラフィックも非常に良かったです。まずミニチュア感のあるオブジェクトがどれも可愛いです。ロケーションも明るい場所が多くて楽しいです。
単純に綺麗なのもそうですが、明るいロケーションが多く、川や海の表現も好きです。
ストーリーは他のシリーズと合わせて掘り下げないと、シンプルに感じる内容ですが、登場するキャラクターはどれも賑やかな奴らなのでテキストが楽しいです。
街などに配置されているNPCのテキストもちょっと笑えたりする楽しいものです。
最初に発表されたときから今年のマストバイであり、ベストワンになると期待していましたが点数は90点から1点引いた89点となりました。「ゼルダの伝説」の本編と比べるとボリュームと難易度が足りないというのが理由で、本編と並べることは出来ず。
逆にゼルダの本編を遊ぶには少し早い、ゲーム初級者の方なら絶対にこっちがオススメです。怖さや不気味さも無いですし、とても楽しいです。
プレイ時間
寄り道少なめでクリアまで25時間、コンプリート要素をすべて埋めて40時間~でした。
ミニチャレンジ(クエスト)も目的地が分かりやすかったりしてスムーズでした。
気に入ったところ
- ゼルダの表情やアクション、ベッドの寝方など可愛い、待機モーションも
もう少し詳しく
音楽
◎全体的にどの曲もクオリティが高く、ゼルダシリーズでお馴染みの音楽も聞ける。良いものはやっぱり良いです。
しかしアレンジ系が多く、新曲で印象的なものがなかったということで少し下げています。
グラフィック
◎ミニチュア風の表現が可愛い。どのオブジェクトも可愛いです。
◎全体的に明るく視認性も高い。画的にも綺麗で楽しいです。
◎水の表現が好み。高精細でリアルなものはもっと上があると思いますが、そこに行ってみたいと感じるのはこっちですね。
◎ロードが早い。ワープも快適でした。
ゲームプレイ
◎カリモノの種類が多くて集めるのが楽しい。独自のアクションを持った要素が100個以上もあるアドベンチャーは滅多にないので凄いです。しかも自分で自由に配置したり組み合わせられるので楽しいです。
◎レベルバランスが良く、詰まらずにクリアできる。プレイヤー有利な部分も多いので万人にオススメしやすいです。
△カリモノの選択に手間が掛かる。勢いよくスクロールしなければ視認性は高いので、レールを2段3段と増やして同時にスクロールさせるようなものでも良かったかもしれません。他にも十字キー下に図鑑を割り当てて、図鑑を使用したもの順でソートさせるようにするだけでも他のソートが生きてくるので使いやすくなったと思います。
△攻略のサイクルが分かりやすい。街→無の世界→ダンジョン→ボスの流れが最初から最後まで続いたので、ワンパターンに感じてしまいました。サイクルがあるのは当然だとしても、かなりスムーズに進んでしまったので、寄り道への誘導が弱い気がしました。
今作ではカリモノが一番の魅力なので、それがメインのダンジョンでほとんどが集まることが原因かもしれません。アクセサリーなどご褒美はマップからそれを感じさせるようにすると寄り道の誘導に役立つと思います。
◎落下にペナルティがない。これも優しい仕様で、ターゲット層に合っていると思いました。カリモノを使うと不規則な足場になりがちなので、ゲームに慣れている人でも気軽にチャレンジできるのは非常に良かったです。
ストーリー
メインストーリーに関しては特に語ることはありませんが、NPCの会話でちょこちょこ怪しい表現が出てくるのが気になりました。
『ピチピチの旅人さん』とか『オレの◯、今日もバリバリか?』など。
あとはねむり道場のおっさんとかも狙っている気がします。私は全然笑えるのですが、狙っているのであればなかなか攻めているなと思いました。
システム
◎最初から最後まで安定でした。煙が出る場所に行くと若干処理落ちを感じることはありましたがそれぐらいです。
ゼルダは基本的に3Dのゲームで謎解きも多いので、ゲーム初級者には進めにくいものが多いのですが、今作はプレゼント用にもオススメの一本でした。
もう何本かシリーズ化して欲しいぐらい良いゲームでした。
このゲーム最強の敵は衛兵だよね
なぜ黒幕は衛兵を要所に配置しなかったのだろうか?