Asepriteを自分でコンパイル(ビルド)する方法

Asepriteを自分でコンパイル(ビルド)する方法

Asepriteのソースコードを自分でコンパイルする方法を紹介します。オープンソフトウェアなのでコンパイルすれば無料で使うことができます。

一度でもソースコードをビルドした経験がある人にとっては簡単な作業だと思いますが、一度もコンパイルをしたことがない方やパソコン操作の知識が乏しい方には難しいと思います。

分からない・上手くいかない状態になったらその時点で終了ですので諦めてください。質問されてもコメントで解決できる自信はありませんのであしからず。

 

公式ページやSteamから1500円ほどで購入できると思うのでそちらから購入してください。自分で頑張ってコンパイルをする時間と比べれば絶対にお得です。

どうしても無料で使いたい方は画像の保存機能がない試用版もしくは、
Aseprite complied」でググってください。

作者には還元してあげたいが、単純にSteamやらPaypalやらキャッシュカードを使用したくないという方はAsepriteを使い、広めることで十分貢献できています。私のこの記事やらAsepriteで作られた画像やらをSNS等で広めるだけでも貢献できます。

認知度を上げてもらうだけで作者は十分嬉しいです。

 


 

  1. コンパイルの大まかな流れ
  2. 必要なファイルのダウンロード
  3. 必要なソフトのインストール
  4. ファイルを配置
  5. コンパイルする

 

コンパイルの大まかな流れ

必要なファイルを全てダウンロード、インストールしてソースコードを解凍してVS用コマンドプロンプトからコンパイルするだけです。VSは2017でC++の開発環境が必要になります。既にインストールしている方はスキップしてください。

 

 

必要なファイルのダウンロード

大きいものから順に

Visual Studioは2017のCommunity版なら無料で使用できます。Pythonは3.x系で解説していきます(現時点で3.6.4)
Asepriteのソースコードは最新版の物を(現時点で「Aseprite-v1.2.6-Source.zip」)
Cmakeも最新版を(現時点でcmake-3.10.2-win64-x64.msi)
ninjaも最新版を(現時点で1.8.2)

全てダウンロードできたらこんな感じになっていると思います。

 

必要なソフトのインストール

まずはVisualStudioからインストールしましょう。それなりに時間がかかります。画面の指示にしたがってデフォルトの設定でインストールを完了させてください。

インストールが完了したらC++の開発環境を整えます。インストールされた「Visual Studio Installer」を起動します。(VS本体ではありません)

「C++によるデスクトップ開発」にチェックを入れると右の概要にも必要なソフトがチェックされるのを確認した後、変更を押してインストールします。

 

次にPythonをインストールします。

Add Python 3.x to PATH にチェックを入れInstall Now。他はデフォルトで構わない。

 

最後にCmakeをインストールします。

system PATHは設定しておく必要があります。他はデフォルドで構わない。

 

 

ファイルを配置

あと2つAsepriteのソースコードとninjaを解凍して配置します。

AsepriteのソースコードはCドライブ直下に解凍しておいてください。asepriteなど分かりやすいフォルダ名で日本語を含まないパスならどこでも大丈夫だと思います。


ソースコードの中身が入ったフォルダのパスをコンパイル時に使います。

 

ninjaは解凍した中身「ninja.exe」をシステムフォルダに配置します。
C:\Windows\System32\ninja.exe となるように配置。

 

 

コンパイルする

VS用コマンドプロンプトを起動してbatファイルをドロップするだけです。

「Developer Command Prompt for VS 2017」を起動しておきます。

 

次にbatファイルを作成します。

メモ帳を開いて以下をコピペしてください。

cd ココ書き換える
mkdir build
cd build
cmake -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release -G Ninja ..
ninja aseprite
echo Compile Finish
pause

ココを書き換えると書かれた部分にAsepriteのソースファイルが入ったフォルダのパスを指定します。先ほどの私の画像の場合では、一行目は

cd C:\aseprite\Aseprite-v1.2.6-Source

というようになります。

フォルダのパスを書き換えたらテキストファイルを「command.bat」という名前で保存してください。文字コードはANSIで良いです。

batファイルが作成できたらあとはbatファイルをVS用コマンドプロンプトにドラッグドロップするだけです。ドロップしたら自動でコンパイルが始まります。パスを間違えている場合はエラーメッセージが出ると思います。

コンパイルは5分から10分ぐらいかかると思います。終了したら「Compile Finish」と表示されていると思います。

コンパイルのログにFile not foundやERRORなどなど色々な不穏なメッセージが流れるかもしれませんが全て無視してください。

 

無事コンパイルが完了すると、ソースフォルダの中の「buildフォルダ」の中の「binフォルダ」に、「aseprite.exe」と「dataフォルダ」が出来ていると思います。

この2つが起動に必要なファイルなので他は処分してもらって大丈夫です。

 

 

有料で販売されているソフトなのに無料で使っていいの?

オープンソースのソフトはたいてい自由に使用することが許可されていますが、詳しくは各ソフトのライセンス表記に書かれているので確認しましょう。

Asepriteの場合はココ①ココ②を見ると良いでしょう。Asepriteの場合は個人の使用目的でのコンパイルは許可されています。またAsepriteで作った画像ファイルは配布目的、販売目的での使用も許可されています。ソースファイルをビルドしたものを再配布したり販売したりする行為は許可されていません。

また公式にコンパイルするチュートリアルも公開されているので、私の解説した手順とは違いますが、上手くコンパイルできなかった場合はこちらの方法でも試すと良いかも。

https://github.com/aseprite/aseprite/blob/master/INSTALL.md

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